モザン生活255日 Senhor Parafinaについて
私は配属先の三代目隊員なのだが一緒に養鶏をやっているSenhor Parafinaは初代から継続して一緒に活動してもらっている。
引退した小学校教員で子どもが11人いる。
時間に正確で約束も守るしモザン人としては例外的な人物だ。
話がそれるがここモザンビークでも今と違うことをして生活を改善したいと思って行動する人は珍しい。どうしても変化より日常のラクさに流されてしまいがちになる。多分これは世界共通なのだと思う。そんな中彼は苦労を厭わない。自分で身体を動かすし常に謙虚だ。ボランティアの役割は「現状を変えたい、変わりたいと願う人のお手伝いをすること」だと思っているので、こういう人に出会えるかどうかが活動に大きく影響する。職種や配属先によってはこういう人がいないと活動の場が持てない。私も、今でもそういう人を探し続けている。打ってもちっとも響かない人とは一緒に活動しても続かない。配属先にそういう人がいればもちろんベストなのだがそうではない場合もある。私は自分の配属先でこの人と働きたいと!強く思える人にまだ出会えていない。公務員(給与生活者)に対して自分にできるモチベーション喚起の方法がまだ見つけられない。くやしいが。
彼は3代に渡って活動の場を提供し続けてくれている。時間とエネルギーを割いてくれる。3人目ともなるとボランティアなんて農業のことを何も知らない(3人ともコミュニティ開発というなんでも屋の職種)、謎の異国のガキだということは分かっているはずなのに敬意をもって接してくれる。ボランティアにとって得難い人なのだ。
昨年12月に任地に来て2週間目ぐらいに会いに行った。初対面の私に対して「私はあなたの知識や経験を学んで生活を豊かにしたい」みたいなことを分かりやすく丁寧に話してくれた。当時、配属先のだるい雰囲気と町での小銭くれくれ攻撃に疲れていたせいか感動した。両手で握手をした。その時に目標を決めた。
私の任期中に彼が継続的な収入源を得られるようにする。だ。
写真の子どもは大きい方が彼の末の息子で小さい方は孫
今考えると突っ走りすぎたかもしれない。
モザン生活 248日目 養鶏がスタートした
昨日やっと養鶏がスタートした。最初の計画から余裕で3か月遅れている。
感覚的にはサグラダファミリアレベルだ。
任期中に開始できてひとまずよかった。
養鶏をやるのは住んでいる町から一番近い村(乗合バスで1時間弱)なのだがヒトモノカネ全ての調達が困難だ。
今回、カネは活動経費(隊員の生活費)を貸し付ける形をとったのでとりあえず必要な分はある(10万円弱)のだがカネはあってもヒトモノの調達にかなり苦労した。
・材料を現場に運ぶ人が来ない。
・大工がけがをして工事が滞る。
・扉用の材料を売ってくれる予定の人と連絡がつかなくなって。。
・日中の鶏小屋の世話と盗難防止のために駐在してくれる予定の人が急にサラリーをあげにかかってきて別の人を探すことになる
etcetc
とりあえずスタートできてよかった。
「少し儲かったら七面鳥を飼おう」
「おー、いいね」
「もっと儲かったら小屋を増床して豚を飼いたいんだよね」
「豚食べるんだー。うまいよねー。」
一緒に養鶏をやるパラフィナとキャピキャピしている。
鶏はモザンで一般的に食されている種類(いわゆるブロイラー。肉付きがよく出荷までの期間が短い)ではなくこの土地原産の品種を選んだ。身が締まっており固定ファンがいる。現地の呪術にも使われるらしく常に一定の需要がある。ブロイラーは市場でかなりだぶついている。とりあえず50羽まで買い足して繁殖させる。最初の出荷は早くて9月の終わりくらいになる、と思う。
一週間ほど小屋の中で過ごさせてここが巣だと認識させる。その後は夜間以外放し飼いにする。
鶏小屋と駐在してくれる人が住む家
写真は一緒に養鶏をやるパラフィナと一緒のやつ
女性は駐在してくれるアナ
モザン生活245日目 チョペラのオーナーになった
成り行きでチョペラ(三輪タクシー)の期間限定オーナーになった。2014年製造の中古で、10万メティカイス、20万円ちょいぐらいだった。
すでに稼働して2週間ぐらいがたっており元気に町を走っている。
稼働2日目にあるドライバーが酔っぱらって運転して横転しフロントガラスが外れたこと以外は問題がない。けが人はなかった。
現在はドライバー2名と取りまとめ役1名の収入向上に役立っている。
ちゃんと儲かるように。
モザン生活244日目 町の清掃活動
6月5日は国際環境デーということで昨日と今日で町と村の清掃活動を実施した。
昨日土曜日は町を対象として100人以上で掃除をした。200枚用意したゴミ袋を全部使った。
今日日曜日は遠くの村で清掃活動と環境教育を実施した。30人ぐらい参加してくれた。
といっても町にはまだゴミが散らかっているし今日の帰路に運営側の人が普通にペットボトルをポイ捨てしている様子を見るとだいぶ道は遠い。
今回はJICAのお金(日本の税金)を使ってほうき、手袋、ゴミ袋を調達した。5万円分くらい。お金や物をただで提供することには抵抗があるのだがイベントごとだしボランティアが帰国した後の継続性とか別に考えなくてもいいかなと思って使った。
写真は小学校で清掃活動への参加を呼び掛けるカウンターパート
初日の掃除の様子
初日の締めのあいさつをするカウンターパート
2日目の掃除の様子
2日目の環境教育の様子
など
2日目の朝、集合時間を少し過ぎたぐらいでカウンターパートからメールが来た。急に実家に帰らなければならなくなったとのこと。心配して電話したら思いっきり寝起きの声だった。うけた。
モザン202日目 最近のこと
最近は心身ともに削られることが多かった。
※元気です。
1. バイクでこける
先月、同僚とすんげえ道が悪い村へ行く途中バイクでこけて足首を捻挫した。
2週間ほど足を引きずる生活をやって(あんまり)痛くなく走れるようになってルンルンだったその日にまたこけて同じところをけがした泣。遠くの村を活動の対象にするのは無理だと判明した(バイク技術的に)。
※もう歩けます。
2. 飛行機の時間が勝手に変更になる
赴任半年の予防接種を受けに首都へ。用件を済まして任地へ戻るために首都の空港へ予定通り飛行機離陸の1.5h前に空港に着いたのだが電光掲示板にVilanculos(任地)行きの便がない。カウンターの人に聞いてみた。
私「このチケットの飛行機が表示されていないんですが。。」
係の人「Vilanculos行きならもう飛んじゃったわよ」
私「えっ!?でもチケットには15:30(当時14:00)って書いてますよ。ホラ」
係の人「そのスケジュール古いわ。13:30に変わったの」
私「えっ!?そんな話し聞いてないんですけど」
係の人「知らないわよ。新しいチケット買いなさいよ。もう今日は飛行機ないけどね」
チーン
航空券はJICA手配なのでJICAスタッフが航空会社と交渉して新しいチケットと交換してもらった。2日間足止めされたけど。。
首都に足止めされたおかげで同期の首都隊員(女性)のお宅にゴキブリがいないか確認するという大役を果たすことが出来た。モザンビークで一点の曇りもなく誰かの役に立てたのは始めてかもしれない。
3. 高熱と下痢で1週間寝込む
注:マラリアじゃないです。だから首都で入院とか不要です。
任地に戻って数日後に急に体調が悪化した。近所の病院で医者に診てもらって処方箋を書いてもらう。
ちなみにこの病院ではマラリアかそうでないか?の検査をすることが診察のほぼ全てだ。マラリアではない場合、処方箋に抗生物質の名前を書いて診察終了。
今回もそのパターンだった。処方箋をもらって薬局へ、
私「この薬(3種類)ください」
薬剤師さん「これとこれはあるけどこの薬は今ないわ」
私「とりあえずそれとそれは買いますね。もう一つはどこに行けばありますか?」
薬剤師さん「あっちのほうの薬局へ行ったら置いてるわよ」
移動距離500m。炎天下かつ体調不良時、体感3km。
私「この薬ください」
薬剤師さん2「ここにはないわ」
私「じゃあどこに以下略」
薬剤師さん2「あっちの薬局よ」
私「そこさっき行きました。なかったです」
薬剤師さん2「そう。もっと向こうのほうにある薬局にあるわよ」
もう一回同じパターンをやって帰宅して寝た。
さすがアフリカ。いろいろな手で削ってくる。
※繰り返しますが元気です。
活動のことを書こうと思っていたのだが長くなってしまったのでまた今度。
モザン生活181日目 町のホームページ作り
任地が観光の町なので観光客誘致用のホームページを作ろうということで動いている。今週はカウンターパートと始めて取材に行った。週に1回か2回取材と記事の更新をしたいと思っている。
ホームページ作り、技術的な点で思っていたよりも難しい。ガーナの観光隊員マイケルに質問しまくっている。プラグインって何??みたいな初歩的な質問を。
モザン167日目 鶏小屋の材料がそろった
農家の人と養鶏をやることになっていて今準備をしている。
やっと鶏小屋の材料がそろった。
計画ではすでに建設に着手している時期なのだが。
ちょっとずつしか進まない。
Pouco a pouco ほんとにちょっとずつだわ。
Esta atrazado contra plano
計画に対して遅れています。
Eu não posso trabalhar com pessoa que não tem motivação.
やる気のない人とは働けません。
Quando tem problema, sempre liga me. Falar é importante.
問題があるときはいつでも電話してください。話しをしましょう。