モザン生活 512日目 現地語を勉強している
昨年8月から写真の人に現地語を習っている。
教師のジョアオさんは今年82歳だが非常にお元気だ。
ポルトガル語と英語で現地語のシーツァ語を習っている。
現役時代は長年ILOで働いていたとのこと。南アやタンザニアで10年以上勤務した経験があり、英語、ポルトガル語、ドイツ語などのヨーロッパ言語の他、スワヒリ語などアフリカ諸語を十いくつ使えるという国際的なインテリだ。引退後は故郷のこの町で、消滅しかけている言語や民族のルーツなどの研究をしている。
ある日、カフェで現地語の小冊子をぼんやりながめてどうやって勉強しようか考えていたら声をかけてきてそのまま教えてもらうことになった。
週に2回、1回1.5時間の個人教授だ。正直、教授量が多すぎて全然消化できない。あと細かい文法的なこだわりが非常に強いのでうんざりする。自慢話も多くてかなり消耗する。
自慢話のパターンは主に二つある。
ひとつは健康自慢だ。片足で立ってバランスをとる様を見せつけながら「見ろ!82歳で片足立ちが出来るんだぞ!普通はできないぞ!」
もうひとつはワイフ自慢だ。「今お前が使っているクッションを誰が縫ったか知っているか?ワイフだ!彼女は料理も得意で家事で出来ないことはない。商売事にも才能があって云々」
どちらかが最低週に一度は繰り出される。
多少話しがくどかろうが、現地語を文法的に説明可能な人は稀だし(他に知らない)、ご長寿クイズに出ていてもおかしくない年齢なのだと思えば腹も立たない。
注:仲はいい。先進国と現地の両方の感覚を理解できるので活動について相談することも多い。