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うりおの日記

青年海外協力隊27年度2次隊としてモザンビークのビランクーロという町にいます。職種はコミュニティ開発です。

モザン生活266日目 なぜ彼と養鶏をすることになったのか

Parafinaと何かしようということになって現状の把握がてらしばらく一緒に農作業やら食事やらをご一緒させてもらった。主に経済状況と過去のボランティアとの活動が彼にどう影響しているのかを知ろうとした。

 

途上国の特に農村地域の貧困度合を外部者が知るのは非常に難しい。都市部では食事内容に分かりやすく反映されるが農村部では食料を自給している場合が多いので明確な基準にならない。動物性蛋白質が不足している(肉を食べる機会が少ない)とはいえるだろうがそれはほとんど全員がそうらしいので指標にならない。農地の規模や肥沃度で測る方法もあるのかもしれないが農学の知識はないので測ることができない。過去の農作物の収量、販売記録など当然なくいざというときに頼れる親族を全て調査して云々というのも文化人類学者ではないのであきらめた。ざっくり見解ではParafinaは決して貧乏ではない。ポル語初学者にも分かりやすいポル語を使い、相手の様子を見ながら理解できていないと感じると言葉を変えて伝えようとする姿勢や子どもが11人いて何人かを他地域の学校に行かせていることからそう判断した。

ただ金持ちというわけではなかった。現金は基本ないように見えた。生活の場に奢侈品は見当たらなかった。一緒に活動するならぜひ本当に貧しい人としたいという気持ちもなくはなかったがまずはParafinaの「お金や物ではなく知識や経験を学びたい」という姿勢をありがたく受け入れて活動させてもらおうと思った(今は本当に貧しい人、言葉を変えると時間と体力に余裕がなくて新しい経験に馴れていない人(表現が厳しいが学習能力が低い人)と収入向上活動が出来るのか疑問に思っている。お金儲けというより社会福祉の出番ではないかと)。

 

過去二代のボランティアはネリカ米と養蜂活動を実施した。

ネリカ米は天候不順で失敗し養蜂はまだ収入に結びついていなかった。

 

ネリカ米

状況

収穫できたことはあったもののその後天候不順で失敗。

効果

水源獲得のために現地業務費で掘った井戸が今は野菜栽培に使われている。

養蜂

状況

巣箱が設置されている。Parafinaが養蜂の技術を習得している様子はなく放置している状態。放置された巣箱から今年二月に始めてハチミツがとれて今は販売に苦労している。新しい巣箱、ハチミツ販売用容器の追加購入はParafina本人には出来ない。養蜂について知識のあるボランティアがいないと成立しない。

効果

巣箱はあるので放置していてもハチミツはとれる。

・配属先職員と一緒に活動していないためボランティアがいない期間は活動が止まる(私も農業分野ではまだ配属先職員を巻き込めていない)。

・二代に渡って築かれたParafinaとの信頼関係はとてもありがたい。しかし彼の私に対する敬意が純粋な敬意なのかまたモノやカネ(井戸や巣箱)を提供してほしいという下心によるものなのかの判断は難しい。恐らく両方なのだろうがそれぞれの割合の見極めができない。

 

過去事例から下記のようなことを考えた。

二年間で確実に継続性の高い収入源を確保させるためには、

・天候に左右されにくい活動がいい(異常気象でもなんらかの収穫ができるもの)。

・Parafinaにとって新奇性の高い技術や機材が必要な活動は止めた方がいい。生産、加工、販売、代金回収まで農家にある程度のノウハウがないと二年間で完結しない(配属先を巻き込めていないので二年で完結しないと途切れてしまう)。最悪ボランティアがその場にいなくても彼だけで働けるものが望ましい

・年に数回以上トライアンドエラーが出来る活動がいい。年一回の収穫とかだとギャンブル性が高すぎる

上記の条件でどんなのがあるかなあと考えながらParafinaと農作業などをしていた。

最終的にParafinaに「何がしたい?」と聞いたところ「養鶏がしたい」とのことだったので「じゃあそれをやろう」ということになった。一応上記条件に当てはまっている。

それが出会ってから1か月目ぐらいだった。

 

先輩方の経験は本当に勉強になる。

 

それにしても長いな。