うりおの日記

青年海外協力隊27年度2次隊としてモザンビークのビランクーロという町にいます。職種はコミュニティ開発です。

モザン生活255日 Senhor Parafinaについて

私は配属先の三代目隊員なのだが一緒に養鶏をやっているSenhor Parafinaは初代から継続して一緒に活動してもらっている。

引退した小学校教員で子どもが11人いる。

時間に正確で約束も守るしモザン人としては例外的な人物だ。

 

話がそれるがここモザンビークでも今と違うことをして生活を改善したいと思って行動する人は珍しい。どうしても変化より日常のラクさに流されてしまいがちになる。多分これは世界共通なのだと思う。そんな中彼は苦労を厭わない。自分で身体を動かすし常に謙虚だ。ボランティアの役割は「現状を変えたい、変わりたいと願う人のお手伝いをすること」だと思っているので、こういう人に出会えるかどうかが活動に大きく影響する。職種や配属先によってはこういう人がいないと活動の場が持てない。私も、今でもそういう人を探し続けている。打ってもちっとも響かない人とは一緒に活動しても続かない。配属先にそういう人がいればもちろんベストなのだがそうではない場合もある。私は自分の配属先でこの人と働きたいと!強く思える人にまだ出会えていない。公務員(給与生活者)に対して自分にできるモチベーション喚起の方法がまだ見つけられない。くやしいが。

 

彼は3代に渡って活動の場を提供し続けてくれている。時間とエネルギーを割いてくれる。3人目ともなるとボランティアなんて農業のことを何も知らない(3人ともコミュニティ開発というなんでも屋の職種)、謎の異国のガキだということは分かっているはずなのに敬意をもって接してくれる。ボランティアにとって得難い人なのだ。

 

昨年12月に任地に来て2週間目ぐらいに会いに行った。初対面の私に対して「私はあなたの知識や経験を学んで生活を豊かにしたい」みたいなことを分かりやすく丁寧に話してくれた。当時、配属先のだるい雰囲気と町での小銭くれくれ攻撃に疲れていたせいか感動した。両手で握手をした。その時に目標を決めた。

私の任期中に彼が継続的な収入源を得られるようにする。だ。

写真の子どもは大きい方が彼の末の息子で小さい方は孫

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今考えると突っ走りすぎたかもしれない。