うりおの日記

青年海外協力隊27年度2次隊としてモザンビークのビランクーロという町にいます。職種はコミュニティ開発です。

読書感想18 ひとりではじめたアフリカボランティア

 

渋谷ギャル店員 ひとりではじめたアフリカボランティア

渋谷ギャル店員 ひとりではじめたアフリカボランティア

 

モザンビーク北部ニアサ州にて個人でNPO『アシャンテママ』を設立、活動している人、栗山さやかさんの本。ニアサ州は世界的に田舎なモザンの中でも僻地だ。

今年二月ごろネットでモザン情報を収集している中でこの人がやっているブログを見つけたことがきっかけだ。ブログの内容があまりにも衝撃的で、徹夜で読み続けてそのまま会社に行った。

最悪の治安、誰も信じることができない状況、そんな中一人で活動する日本人女性。なぜそんなところに住むのかうまく理解できない。今もよく分からない。正直なところ早く日本に帰ればいいのにとさえ思っている。

 

以下、20151.09.02ブログの投稿

 

 

協会の女性のおうちに、泥棒がまた入ってしまいました。 薄暗くなってきた夕方6時頃に薪につける火を もらいに近所の家に行っている間に泥棒が入り、 毛布、服、水を汲むバケツ、お鍋、お皿、主食のとうもろこしの粉、 彼女にとったらすべての家財道具といってもいいものを盗まれてしまいました。 うちの近くでも夕方6時ぐらいからバイクに乗っていた人たちが 立て続けにカタナで襲われてバイクを奪われることが続いています。 (まわりに人がいたのにもかかわらず) 勉強小屋のある地区で、放火が最近何件があったり、 協会の畑のバナナの木の陰に強盗たちが隠れていて 通行人を襲っていたり、 協会の勉強小屋から歩いて1分ぐらいの道ばたで また朝になってから殺された死体が見つかったり、 昨日の夜は、町にあるマーケットの近くで 首を切断された?されかけた?若い男の子の遺体が見つかりました。 頭部を持って行かれている場合は、黒魔術などに 使うためだったりするのですが、 今回は恨みからくる殺人だったようです。 最近も近所の人が、 私の家のすぐそばで夜、 カタナを持って隠れている人がいたから 気を付けてと教えてくれました。 おとといの夜9時ごろ、 私の家の目の前で「助けてー」って叫ぶ男の子の声がして それから複数の男の人の声がしました。 急いですぐ隣に住むご夫妻に電話しましたが 携帯の電源が切れていて、警察に電話をと思いましたが すぐに来てくれることはないだろうし、 警察の人が怖いと思ってしまいました。 カーテンを少しだけずらして 薄暗い家の前の小道を目をこらしてみると もう誰もいないようでした。 次の日に隣のご夫妻に聞くと、その時間、もう眠ってしまっていたようで 「何もきづかなかったよ、道に血も流れてないし、 携帯電話かなんか奪われただけで済んだんじゃないかな」て。 今後とも十分気を付けたいと思います。 少しでも襲われる人が減るように 家の前にある小道が少しでも照らせるように 電球つけることを考えています。 勉強小屋のある地域にも、やっと電気の配線がきたので 勉強小屋も住んでくれているルーシアさんたちの安全のために 電気をつけさせていただきたいです。 なかなか設置しにきてくれないのですが なんとか粘り強く通ってお願いしたいです。 いつもご支援本当にありがとうございます。

 

 

みたいなえぐい状況が大量に報告されている。

協力隊の先輩から聞くモザンの状況「治安は当然日本より悪いけど人は陽気で食事もおいしいしとってもいい国」とあまりにもかけ離れていて?だったのだがこちらに来て理由が分かった。どうやらこの人が活動するニアサ州があまりにも僻地なため事件が起きても首都まで情報が届かずマスコミに報道されないみたいだ。バッドニュースを流して町の印象を悪くしたくないというという考えがあるとの説もある。また犯罪の方法が洗練されていなさすぎて脅して金をとればいいとことをとりあえず殺して金を奪うということが起きているらしい。

そんな中着実に実績を積み重ねられている。私が知らないだけなのかもしれないが、なんというかアフリカに住む日本人の中で突出している。命のかけ方が。

前著『なんにもないけどやってみた』は主にエチオピアの医療施設での活動が書かれているのだがそちらもとてもすごい内容だった。本当になんにもないけどやっていた。退職時に職場で10冊ほど配ってきたが10冊では足りなかった。

あとがきの最後は『今日があることは決して当たり前のことではないことをいつも感じ、まだ今日があることに感謝して、いろんなことをちゃんと考えて生きていけるよう、これからも一日一日を大切に生きていきたいです。』と締めくくられている。平凡なことばなのにものすごく心に響く。何を言うかじゃなくて誰が言うかだ。

この人には会いにいかなくちゃいけない。

 

ブログ プラ子旅する。 まだアフリカです

http://purako.jugem.jp/?eid=473